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野菜や果物の皮には可食部分よりも栄養がぎっしり含まれることが多いものです。皮ごと食べたり、皮自体を別のものに調理したり…と特に健康志向の方ならいろいろ工夫しておられることと思います。

栄養を残すため皮を薄く剥こうとするあまり、自分の指や手の皮まで一緒に剥いたことのある方は多いと思います。実はそれだけ高度で繊細で丁寧な仕事が求められるのが皮むきなんですよね。

子供でもできる簡単な皮むきのライフハック、もちろんありますよ。包丁やピーラーを使わない、食材に適した皮むきテクを4つご紹介したいと思います。

【手を使って剥く】

手で剥ける皮の野菜や果物といえば…バナナやみかん、オレンジ、桃にトマトにダイコン…えっ!?ダイコン?そうなんです。ダイコンの皮は手で剥けるんです。

使う分量の輪切りにしたダイコンの皮に包丁で切り込みを入れます。包丁で皮を剥きはじめるときと同じ要領です。ダイコンを横に持って切り込みに両手の親指を差し込んでください。差し込んだ親指をダイコンの円周に沿って上に滑らせていくと…なんと力を入れなくても皮が剥けていくんです。

輪切りにしたダイコンの断面をよく見るとわかるのですが、皮と可食部分の間に色の濃い層があるんですね。この部分は柔らかくなっているので指でも簡単に剥がすことができるようになっています。指でダイコンの皮を剥く。ちょっとやみつきになる気持ちよさですよ。

【泣かないで剥く】

これはもう、玉ねぎのことです。切る前から涙が出てきちゃいますからね。ちなみに筆者は玉ねぎで涙よりも先にくしゃみが出ますけど…。どうでもいい話はさておき、玉ねぎを切って涙が出るのは身に含まれるアリシンという成分で、層の間にある細胞が切ることによって壊れ、我々は泣かされるわけです。

玉ねぎの根の部分を切ってから皮を剥くのは厳禁です。切り口から成分がモワ~っと流れ出ますからね。皮は頭の部分から剥きましょう。薄皮だけを上手に1枚ずつはがせれば細胞を壊さずに済みますからそれほど涙は出ないのですが、なかなかうまくいかないことも。

そんな時は水にさらしながら皮を剥いてみましょう。催涙成分が水で洗い流されて揮発しにくくなります。

【スプーンで剥く】

じゃがいもや生姜など、形がいびつでゴツゴツしているものは皮が剥きにくい野菜の代表格です。じゃがいもは品種や時期によっては皮の固いものがありますので全てに対応できないかもしれませんが、柔らかい新じゃがや生姜は皮をスプーンでこそげ落とすと簡単です。

じゃがいもは芽が出ている部分は要注意。芽ごとスプーンでくりぬくといいですね。

ゴボウなどにも応用が可能。特に生姜やゴボウは皮を厚く剥いてしまったら中身がほとんど残らない…なんてことにもなりやすいですから、スプーンで薄くそぎ落とすくらいがおススメです。

【つぶして剥く】

ニンニク。おいしいんですけど皮はとっても剥きにくいんですよね。剥いている間に手にニオイがつこうものなら、次の日まで手からニンニク臭が。タッパーやボウルを2つ合わせてフタにした容器に入れ、シェイクすることで触らずに皮を剥ける方法もあるのですが、洗い物が増えちゃうのが困りものです。

筆者は皮ごとニンニクを潰すだけ。まな板の上で包丁を使って上からエイっと押さえつけると簡単に潰れます。たいていのニンニクは潰しただけで皮がポロっと外れているんです。皮を拾っておしまい。簡単でしょ?

以上、皮むきライフハックのご紹介でした。ちなみに剥いた皮ですが、きんぴらにして食べるのが筆者は結構好きです。特に肉じゃがや煮物など和食を作ると野菜の皮は案外多いもの。1品増えて大助かりですよ。