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まな板と包丁があれば、どんな食材でも切ることができます。でも、洗い物は2つになります。まな板に食材の色が移ったりすることもありますし、ちょっと切るだけでいい場合にいちいち包丁とまな板を取り出して、また洗って…というのは時間の無駄になることも。

その点、キッチンばさみを上手に使えば洗い物はコレ一つ。切れ味さえ良ければ意外と大きなものでもちゃんと切れるんですよ。また、実はあまり知られていないキッチンばさみの使い方もあるんです。

今まではお菓子の袋を開けるのにしか使っていなかったという人も、まだ持っていないという人にもぜひ知ってほしい!キッチンばさみをもっと有効活用して時短キッチンを実現させる、上手な使い方をご紹介しますね。

まず最初は、包丁よりキッチンばさみが便利な場面。

一番使われやすいのは薬味を切るときでしょうか。小口ねぎや大葉などは使う分だけ切りたいから、はさみで少しずつ切る方が便利です。それに青が強い野菜だからまな板に色がつきやすいですよね?はさみなら色移りの心配無用。お皿の上で直接切ればすぐに食べられますよね。

ハムやチーズ、海苔、葉もの野菜やしらたき・春雨・わかめなどの柔らかい食材はすべてはさみで切ってしまいましょう。食材によってはボウルやザルに入れてざくざく切れば、まな板と包丁を使うよりもかえって切りやすいんですよ。

おススメは鍋やフライパンの上で直接切ってしまう方法。お皿やボウルなど余計な洗い物は必要最低限で済ます!コレ、時短キッチンの鉄則です。

次にご紹介するのは、意外な活用法。

容器に入ったものは、皿やまな板に開ける前に容器の中ではさみで切ってしまうという裏ワザです。たとえばホールトマトの缶詰はフタを開けたら缶の中ではさみでトマトを切ってしまえば、余計な調理器具を使わずにそのままフライパンへ投入できますね。

買ってきたお惣菜、とんかつなどもプラスチックの容器の上ではさみで切ってしまいましょう。衣がついた揚げ物って、まな板の上で切るとベタベタになって洗うのが結構大変なんですよね…でも、はさみなら簡単です!

さらにお子様やお年寄りがいらっしゃるなら、麺類なども容器の中で切ってあげると食べやすいですよね。

実は魚もはさみで処理できちゃいます。魚介のエラやしっぽを切ったり、骨に沿って切れば魚を開くことだって可能です。ナイロン袋や新聞紙の上なら内臓も簡単に出せますよね。

肉のスジ切りもはさみにおまかせ。薄切り肉だったら野菜などと同じようにフライパンや鍋の上で直接切ってしまえば、まな板に菌がつくのを防ぐこともできます。

そして最後、ものを切る以外にはさみを使う方法です。

キッチンばさみが普通のはさみと違うのは、柄の部分に工夫がされているところなんです。ギザギザがついていたり、金属の出っ張りがあったりしませんか?

ニンニクを潰す、銀杏や栗の殻むき、カニやエビの固い殻を割る、牡蠣の殻を開ける…など柄の部分を使って切る以外の使い方ができるのはキッチンばさみの魅力のひとつなんですよ。

小さめの瓶詰めのフタが開きにくい時も、タオルなどを挟んで柄の部分でフタを回してあげると力が入って簡単にフタを開けられることも。刃物なので取り扱いには注意が必要なんですけどね。筆者は結構助けられています。

いかがでしたか?ちなみに以前にもご紹介したかもしれませんが、切れ味を保つにはアルミホイルをチョキチョキ切るだけ。お手入れが簡単なのもうれしいですよね。

キッチンばさみは持っているという人も、意外と使いこなせていないことも多いのでは?実は包丁と同じくらい、いやもしかしたらそれ以上に使える調理器具なんです!