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冷蔵室や野菜室よりも大きなスペースがある冷凍室。そんな冷蔵庫はお目にかかったことがありません。業務用はともかく、一般家庭にある冷蔵庫なら冷凍室はそれほど大きくはないですよね。

時短キッチンに欠かせない冷凍保存。これまでもいろんな食材の賢い冷凍保存法をご紹介してきましたが、たくさん保存したくても冷凍庫のスペースがない!こうなってしまったら致命的です。

まずはしっかり中身を把握して、ちゃんと使い切るのが冷凍保存の鉄則ですが、整理整頓したり、収納方法を工夫したりすることで、スペースを広げてあげるのも大切ですね。

今回は狭いスペースをもっと広く使えるようにするための、冷凍庫の収納方法の工夫を3つご紹介したいと思います。

・事務用品を有効活用する

ブックエンドを使って、食材を入れた保存袋を立てて保存するやり方を取り入れている人は多いかと思います。特に引き出し式の冷凍室ならこのやり方はとても効果的です。

他にもプラスチック製の書類立てを2~3個用意して、肉と魚・野菜・主食・使いかけ食材などのカテゴリーに分けたり、書類を挟むクリップを使って袋をまとめることで省スペースに励んだりすることもできると思います。

浅めのプラスチックトレーやカゴなどが入れば、同じ容器を重ねることで空間を上手に使えるかもしれませんね。引き出し型かドア型かによっても違ってきますが、まずは冷凍庫のサイズを知ること、そして100円ショップや文具売り場を見て、ぴったりのサイズを探すのがコツです。

・保存袋や保存容器は同じサイズで揃える

冷蔵庫の収納と同じで、基本的に保存用の袋や容器は同じサイズのものをいくつか用意しましょう。食材はその袋や容器に入る分だけを詰め、余ったら別の袋や容器に入れて保存します。

こうすることで見た目やスペースが整ってよりたくさん収納できるのはもちろん、いつも同じ分量を入れられるため解凍するときにも必要量を把握しやすいんです。まとめ買いや作り置き食材の場合は特に効果的ですよ。

それから、保存袋や容器に食材を入れるときにはできるだけ薄く四角くするのがポイント。丸みや厚みが出たりデコボコの形のままで冷凍すると、余計なスペースを取られがちですからね。

・急速冷凍スペースを作る

引き出し型の冷凍室の場合、そことは別に小さな急速冷凍室がついていることがありますね。アルミのトレーが置いてあって、食材を通常よりも早く冷凍できるようになっています。

もしも急速冷凍室がない冷蔵庫なら、アルミホイルを敷いたり、アルミトレーやお菓子の缶などを使って急速冷凍スペースを必ず作りましょう。

作り置きのおかずや小分けにした肉や魚、立てて保存すると凍る前に保存容器や袋の下に溜まってしまいますよね?そうすると薄く冷凍することができないんです。急速冷凍スペースは、凍る前の食材を一時的に置くスペース。そこで早く凍らせて、薄く凍ったら立てて保存するのが正しいやり方なんです。

立ててたくさん保存する前には薄く凍らせる、そのためにアルミを使って急速冷凍。冷凍庫を見やすくするために一番大切なのはこの急速冷凍スペースといっても過言ではありません!

冷凍庫の中身を見やすく工夫する収納ワザ3つをご紹介しました。今使っている冷蔵庫に合わせてアナタもきっといろんな工夫を実践していると思います。でももう少し工夫するだけで、まだまだ見やすく、スペースを広げることは可能です。

冷凍保存したら、しっかり中身を把握して、使い切る。冷凍庫の見やすい収納を工夫する目的のすべてはココにあります。この目的さえ忘れずにいれば、冷凍庫のスペースがない!なんて嘆くこともなくなるはずです。