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突然ですが、アナタは唐揚げと竜田揚げ、どちらが好きですか?筆者は断然竜田揚げ派なんです。カリッとしたの歯ごたえと冷めてもべたつかない食感、ちょっと厚付きの白い衣の味がたまらなく好きなんですよね。

筆者の話で恐縮でしたが、竜田揚げのマストアイテム片栗粉。小麦粉との違いがよく分からないから買わないという人や、とろみをつけるだけなのにあんなに量は使えないと嘆く人もいるようですね。

ところがビックリ、片栗粉にはいろんな使い方があるんですよ。まさかの掃除にまで使えるのだからストックしていて損はないと思います。今回は片栗粉の有効活用法をいくつかご紹介しちゃいます!

・とろみが消える訳

デンプンでできた水溶き片栗粉が加熱すると糊状になってとろみがつくのは誰もが知るところ。このとろみは料理が冷めにくくていいですよね?でも、食べているうちにとろみがなくなってしまったり、お弁当に入れたとろみ付きの料理が食べるころにはすっかりサラサラだったりしませんか?

一つの原因は実は加熱不足にあるんです。火を止めてから水溶き片栗粉を入れ余熱で火を通したりするのは実はアウト。片栗粉のデンプンを完全に糊状にするにはしっかりと加熱することが必要不可欠なんですね。

水溶き片栗粉を入れたら、焦げ付かないように注意しながらぐつぐつ沸騰させてしっかり火を通してみてください。そしてよく混ぜながらムラなく片栗粉が行きわたるようにするのもポイントですよ!

・お肉や豆腐にまぶすとよりなめらかな食感に

竜田揚げの衣としてだけはなく、焼肉などの肉料理の際には片栗粉を薄くまぶしておくとお肉の周りにデンプンの膜ができ、旨味が逃げるのを防いで舌触りがなめらかに仕上がります。また餃子のタネに少量振りかけておくと、タネのまとまりがよくなって肉汁があふれるジューシー餃子になってくれます。

揚げ出し豆腐は片栗粉をまぶして揚げるのをご存知の方は多いと思います。しかし湯豆腐にも片栗粉を使うといいのを知っていますか?出汁にひとつまみの片栗粉を入れるだけで豆腐の煮崩れを防いでくれます。

同じ理由で魚の切り身を調理する前に薄く片栗粉をまぶせば、魚の身がボロボロになってしまうのを防いでくれますよ。

・片栗粉で汚れない魚焼きグリルを目指す

これは時短キッチンネタ史上、最強の裏ワザだという自負があります。汚れを防ぐ・片づけやすくする、一挙に叶う技だからです。

やり方はカンタンです。魚焼きグリルを使う前には煙防止や脂を受けるためにトレーに水を入れますよね?これを水溶き片栗粉に変えるだけ。分量はとろみに使うものよりもずっと少なくてOK。だいたいグリル1回分に片栗粉大さじ3~4程度でしょうか。

あとは普通に魚を焼き、グリル内の水溶き片栗粉が冷めるまで放置します。ひと晩くらい置いても全然大丈夫。

翌朝、グリルを開けてみると水溶き片栗粉が固まり、脂やニオイを包み込んでくれています。固まったものをヘラなどでそぎ落とせばキレイにペロッとはがれ、そのままゴミ箱にポイするだけなんです。

片づけるときの爽快感は何とも言えません。はがした後のグリルはサッと洗う程度で済みますし、これぞ究極の時短テク!ちょっと感激モノですよ。

片栗粉の活用法をご紹介しました。ちなみに茹でて潰したじゃがいもに片栗粉を混ぜて練った「いももち」をご存知ですか?片栗粉の原料はじゃがいも。じゃがいもだけでモチモチになるのを知ったとき、筆者はいたく感動したのを覚えています。

大の片栗粉ファンゆえ、つい熱く語ってしまいました。アナタにもどうかこの片栗粉のすばらしさが伝わって、これからどんどん活用してもらえますように!