ふっくらと一粒ひと粒が立った炊き立てご飯を、茶わんによそってひと口。甘みが口いっぱいに広がっていくらでも食べられそうになります。おかずがなくても味付けをしなくても食べられるご飯というのは、世界中どこを探しても日本のお米だけではないでしょうか。
一度にたくさんのご飯を炊く、飯ごうやガスを使う、土鍋や圧力鍋で炊くなど、おいしくご飯を炊く手段はいくつかありますが、スーパーで買ったお米を炊飯器で炊くいつものご飯も、ちょっとした工夫で一層おいしくできるんです。
白米を上手に保管しおいしく炊くためにはどうすれば良いのか、ご紹介したいと思います。
まずは、お米の保管方法から。
スーパーで5kgや10kgのお米を買ってきたら、米びつに移し替えて冷暗所で保存。農家さんであれば話は別として、これが一般的な家庭のお米保存スタイルだと思います。
あまり大量に長い期間お米を保存しないというのが鮮度を保つ一番の方法にはなりますが、10kg程度の量のお米であれば、冷蔵庫の野菜室で保管するのが最も手っ取り早くおいしく保存できる方法です。
お米が劣化するのは、温度、湿気、虫、カビなどの要因が主なものです。冷蔵庫であればこれらの要因を効率よく排除することができます。ただしあまり長い期間冷蔵庫に入れてしまうと湿度がない分お米が乾燥してしまいます。できればペットボトルやタッパーなどの密封容器に入れるとベストです。
冷蔵庫が小さい、保管したいお米の量が多いなど、野菜室での保管が難しい場合にはできるだけ密封できる容器にお米を入れ、お菓子などに封入されている脱酸素剤をお米と一緒に入れて冷暗所で保管しましょう。容器内の酸素を減らすことで酸化を防ぎ虫やカビを寄せ付けずに保存できます。
よく言われている鷹の爪やとうがらしには、実はあまり効果がありません。虫は多少寄ってこなくなるかもしれませんが、酸化・湿気・カビなどの要因には有効ではないからです。
次に、おいしく炊くための裏ワザを。
特に保管期間が長く古くなってしまったお米は、甘みや水分が抜けパサパサした食感になりがちです。家庭にあるもので手軽に新米のようなモチモチふっくら甘いご飯を目指すには、氷が一番お手軽です。
お米を研いでちょっと少なめの水の量と一緒に炊飯器にセットしたら、氷を2~3個入れて通常通りスイッチを押すだけ。できれば早炊きコースは避けた方がいいです。炊くときに冷水をしっかりとお米に吸わせることで失われた水分を補給し、ふっくら炊き上げることができます。
また、オリーブオイルやサラダ油を数滴入れると、パサパサした食感が気にならず食べられますし、お酢や重曹、日本酒を少量一緒に炊き込むことでふっくら仕上がります。
甘みが足りないお米の時には、ハチミツやみりんがぴったりです。お米2~3合に対して大さじ1程度を加えると、甘みと照りがよみがえりますよ。
もしかするとキッチンに常備されてはいないかもしれませんが、ダシ用の昆布や備長炭を入れて炊けば、風味がよくなります。昆布の旨味成分や炭のミネラル成分がお米に行きわたり、一層おいしく炊けるんです。炭は遠赤外線作用も期待できます。
そして、炊き上がったご飯はできるだけ炊き立てのうちに食べるのが一番。もしも保存するのであれば、まだ熱いうちにラップにくるみ冷凍庫で急速に凍らせるのがおススメです。炊飯器で保温しておくと、どうしても黄ばんだりニオイがついたりしますからね。
白米の保管と食べ方、いかがでしたか?せっかくおいしいお米に恵まれた日本に生まれたわけですから、ちょっとひと手間プラスしても一番おいしい状態でご飯をいただくのがいいですよね。
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